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2007年の春、オランダへ向かった。国土の1/4が海面より低く、街にはいくつもの運河が流れる。日本とも古くから交易があり、また多くの芸術家を輩出した国。そうした独特の文化と歴史に興味を持ち、実際に見てみたいと思ったのがきっかけだ。滞在中は近隣の国には行かず、アムステルダムやハーグ、ユトレヒト、ライデンなどオランダの街巡りをした。
頻繁に移動し、街を長時間歩きながらの撮影。このような場合、機材はできるだけコンパクトにしたい。しかもさまざまな状況に備え、広角から望遠まで幅広い表現がしたい。そんなわがままを叶えてくれたのが、AF18-250mm F/3.5-6.3 Di IIだ。APS-Cサイズのセンサー向けに開発されたこのレンズは、35mm判に換算すると28〜388mm相当になる。デジタル一眼レフに、このレンズ1本だけ装着してオランダを撮った。
18-250mmは、13.9倍の世界最大倍率を誇りながら、全長はわずか84.3mm。重量は430gしかない。小型のカメラバッグにも入り、機動力の高さは圧倒的に優れている。とても28mm相当の本格的な広角から、400mm相当に迫る超望遠をカバーするズームレンズとは思えない。歴史を感じるオランダの建物を広角で狙い、遠くの景色を望遠で切り取る。しかもズーミングで完璧な構図も得られる。交換レンズを何本も持つ必要がないので、見知らぬ土地を歩き続けても疲れ知らずだった。
どんなに高倍率ズームでも、画質が悪ければ元も子もない。だが18-250mmは、ズーム全域で解像力の高い、シャープな写真が撮れた。ヌケが良く、ディストーションも良好に補正されている。大伸ばしプリントにも余裕の高画質だ。
機材の重さを気にせず持ち歩け、撮りたい時にすぐ撮れる。そして狙ったポイントにすぐズーミング。チャンスに強い18-250mmは、海外の撮影にイチオシのレンズだ。
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