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沖縄ポートレート 〜大口径17-50mmで描く女と海と南風〜 沖縄ポートレート 〜大口径17-50mmで描く女と海と南風〜
魚住 誠一(うおずみ・せいいち) with SP AF17-50mm F/2.8 XR Di II VC
魚住 誠一
フォトグラファープロフィール

AF 18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC
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レンズ1本とボディ1台。最小限の機材で沖縄に彼女と旅をする。今回、ボディはEOS7Dを、レンズはタムロンSP AF17-50mmをチョイス。いつも手元にはこのセットだけで、2泊3日の沖縄を撮った。あいにく1日は雨に降られたが、あとは東京には無い太陽が僕たちに味方してくれた。とにかく、彼女と自分のいた沖縄を撮りまくる。これがテーマ。カメラを彼女に意識させないところまで、ひたすらシャッターを押す。このレンズはワイド側が17mmからなので、沖縄の自然や青空をたくさん取り込める。広角側でのポートレートは、ハマるととても面白い。

まずは、ワイド側で彼女にぐいぐい迫る。おそろしく被写体に寄れるレンズだ。彼女にカメラなれをしてもらってから、徐々に距離を開ける。ズームレンズの面白いところは中途半端な焦点距離で撮れること。単焦点レンズで決められた距離感からの脱出ができる。これが自分だけの焦点距離を生み出して作品を引き立たせる。ぜひ、自分だけの焦点距離をつかんで、絶妙な距離感を演出してほしい。

そして魚住がこのレンズで最も気に入った点のひとつに50mm「望遠側」での柔らかい表現力がある。女性ポートレートでバストアップを撮る時にこの50mm側はよく使うのだが、ある程度絞り込んでも、絵がパキパキにならず、適度に柔らかさを出してくれる。シャープさだけを追求したレンズとはひと味違ったテイスト、そこが気に入っている。日中シンクロやスタジオで絞り込んだ時など、絶妙にのこる柔らかさ。このあたりは歴代の大口径ズームゆずりの「レンズの味」のように思える。

1日中撮るとなると、夕方〜夜の時間帯もはずせない。この時間帯になると、タムロン独自の手ブレ補正機能であるVCが、いい仕事をしてくれる。スローシャッターであるにもかかわらず、ファインダー内で見事に画像が止まり、一度体感するとクセになるほど。数ある手ブレ補正機能だが、タムロンのVCはその中でも強力。この恩恵を受けてトワイライト時の絶妙な空気感を彼女と共に写し込めるわけだ。ふだん絶対に撮れないポートレートができ上がるチャンスともいえるだろう。

陽が完全に落ちてからも、まだまだチャンスは続く。歩道にある自動販売機のネオンは最高な光源だったりもする。柔らかいテイストのバストアップを狙うならぜひ試してみてほしい。感度は、ISO400までならためらわずに上げるべきだし、場合によってはISO800でもかまわない。レンズ側は開放で、シャッターは1/8〜1/30秒あたり。ただしVCが効いているからといって過信は禁物。このシャッタースピードでは被写体ブレもおきてしまうからだ。コツは何枚もシャッターを押すこと。1枚で完結にしないことだ。

せっかくの沖縄。彼女と一緒にいた空間は、空や海や部屋、食事など、なんでもスナップしておくと、後からのセレクトの時にストーリーをつくりやすい。何よりもカメラ&ボディ1台でかさばらず、自由度を増して撮れるというのが最高のテクニックだと痛感した、今回の沖縄の旅だった。

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