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旅の記憶・毎日の食事を記録する
毎日の食事を記録に残すのも、よい旅の思い出になる。料理の撮影は人物のポートレートと同様、適度なコントラストの日陰が適している。砂漠での食事は強い陽射しを避け、ヤシの木かげなど明るい日陰のある場所でいただいた。プレート全体を写さず適度にトリミングして料理をクローズアップするのがポイントだ。
35mmで撮影
ゆで卵、チーズ、ツナやオリーブ、サラダにレモンを絞って食べる。それがサハラツアーの食事。シンプルなものだが食べ飽きることもなかった。
キヤノンEOS30D・タムロンAF18-250mm F/3.5-6.3Di II(35mmで撮影/35mm判換算34mm相当)・絞りF/8.0・1/250秒・ISO:100・WB:デイライト
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背景を活かした女性ポートレート
ポートレートでは人物をひき立たせるために望遠レンズを使い、背景をボカすことがセオリーだ。ふわふわのボケ味のポートレートも美しいが 今回はF/6.7まで絞り、背景のヤシの木がそれとわかるようなボケにした。
50mmで撮影
トァレグ族の少女。女性を撮影することは難しいとされるが、祭りの日だけに写真はどこでもウエルカムだった。砂嵐が去ったあと屋上で椰子の林を背景に撮影した。ポートレートとしても十分なボケ味だ。
キヤノンEOS30D・タムロンAF18-250mm F/3.5-6.3 Di II(50mmで撮影/35mm判換算78mm相当)・絞りF/6.7・1/125秒・ISO:100・WB:デイライト
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砂漠の民の装飾品をマクロで撮る
砂漠の民、トァレグ族の銀細工。複写するように正面から撮影した。このレンズのマクロは最大1:3.5倍まで近寄れる。銀細工のひとつを画面いっぱいの大きさに写すことも可能なほどだ。通常のクローズアップ撮影なら十分すぎる数値。
50mmで撮影
月や星をモチーフにした装飾も多い。祭りの日には家を飾りたて、来訪者を迎える。普段は見ることができない織物や宝飾を見ることができるのも祭りの楽しみだ。
キヤノンEOS30D・タムロンAF18-250mm F/3.5-6.3 Di II(50mmで撮影)・絞りF/8.0・1/250秒・ISO:100・WB:デイライト
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18mmで撮影
大広間ではきらびやかな民族衣装を身につけた人々が、私たちを出迎えてくれた。この街の人々は旧市街に隣接する新しい街に暮らしている。年に一度の祭りは、旧市街にある家で昔の暮らしを懐かしむ、そんな一日のように思える。
キヤノンEOS30D・タムロンAF18-250mm F/3.5-6.3 Di II(18mmで撮影)・絞りF/8.0・1秒・ISO:100・WB:デイライト
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広角側でスッキリした構図をめざす
ワイドレンズによる壁や柱の歪みは気になるもの。画面の水平垂直を保つことでスッキリした印象の写真になる。スローシャッターによる手ブレを防ぐためカメラは三脚に据え、壁の装飾がわかるように画面全体にピントが合うように絞った。屋内の写真はつい部屋全体を写したくなるが、部屋の一部を切り取ることで散漫な写真にならずに済んだ。
目で見たままの距離感を大切にする
リビアは産油国であり、北アフリカの中でもリッチな国々のひとつ。日干しレンガの旧市街に人々が暮らすようなオアシス都市は存在しない。南西部の街、ガダメスの旧市街は史跡になっていた。人々の暮らしが新市街に移った今も街は生きている。旧市街の家はそれぞれ所有者が管理しシンボルのモスクには礼拝のため人々が集っていた。街の佇まいを撮影する時は標準レンズを使うことが少なくない。意識的にそうしているわけではないが標準レンズからややワイドの焦点距離は過剰な演出を避け、目で見たままのような距離感、自然な存在感を引き出すに適している。
28mmで撮影
南西部のオアシス、ガダメスの旧市街。日が暮れるのを待ち空がブルーに染まるタイミングをねらった。街灯の暖かな電球色も正確に表現できるようにWBはデイライトで撮影。
キヤノンEOS30D・タムロンAF18-250mm F/3.5-6.3 Di II(28mmで撮影/35mm判換算43mm相当)・絞りF/8.0・6秒・ISO:200・WB:デイライト
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稲垣 徳文(いながき のりふみ)
1970年、東京生まれ。法政大学社会学部卒。マガジンハウス「ブル−タス」編集部、朝日新聞社AERA嘱託カメラマンを経てフリー。中国、シルクロードをはじめ、南極、赤道など今までに訪れた国と地域は50を数える。写真集に「大陸浪人」、近著に旅と写真のエッセイ集「旅、ときどきライカ」(笊カ庫)を出版。
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