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しっかり身につく「明快」レンズワーク上達講座  第8回 超高倍率ズームで砂漠の風景と人を撮る
タムロンAF18-250 mm F/3.5-6.3 Di II
リビア紀行
タムロンAF18-270mmF/3.5-6.3Di II VCのハイパフォーマンス活用法 写真・文:工藤 智道
猛烈な砂嵐。もはやレンズ交換はできない!
突風が吹き荒れる砂嵐は、吹きつける砂で目を開けていることもできなかった。視界は50メートルもなく、濃霧のようだ。こんな砂嵐を体験することはそうそうないだろうに、二週間のリビア滞在期間に三たびも遭遇したのだ。

そんな環境下にあっても、レンズ交換をすることなく撮影可能な選択肢=高倍率ズームをレンズラインナップに加えたことは、何よりの成功であった。なぜなら、その日は年に一度のオアシスの祭りの日だったからである。街の佇まいは広角、ポートレートは望遠、民族衣装の銀細工はマクロ。欲張りな撮影は瞬時に対応を迫られる。

砂漠の広大な景色はワイドで遠近感を強調したり、超望遠で砂丘の連なりを圧縮してみたり、表現方法にはこと欠かない。レンズ交換の必要がなく撮影に集中できるのだ。カメラに砂は大敵。砂を噛ませてしまえば大切な機材を一瞬で壊してしまうかもしれない。それは手間の問題ではなく大きなリスクになる。


旅先では機動力を活かした手持ち撮影が基本

僕は手持ちでの撮影が基本。三脚の使用は、屋内や朝夕の光量が足りない条件など、最小限に留めている。35mmカメラはコンパクトな機動力を活かしたほうが旅の臨場感を写し込める気がするからだ。

リビアのサハラツアーはテントでのキャンプ生活になる。野営の準備はガイドやドライバー、スタッフ全員での共同作業だ。食事は専属のコックが準備してくれる。食料や、水、キャンプ道具一式を四輪駆動車に積み込んでサハラを周遊する贅沢な冒険旅行だ。移動距離は一日300キロを越えるが、気に入った砂丘で車を止め、日没と夜明け、ベストのライティングでの撮影も可能だ。


過酷な条件下で真価を発揮した高倍率ズーム

車での移動になるため撮影機材の制約はないが常に砂や埃に曝される。一日の撮影のあとホテルの部屋でしっかりと清掃というわけにはいかない。やはり機材には過酷な旅になる。当然、バッテリーの充電もできない。バッテリーはもちろん、メモリーカードも日数分、必要になる。

レンズ交換による砂や埃の心配がないことはとても心強かった。撮影時以外はタオルやスーパーのレジ袋でカメラやレンズを覆い、砂の付着を防ぐと共にレンズのズーミングやボディのダイヤル操作はあくまでやさしく、ラフな操作は避けた。

デジタルカメラには耐久テストのような撮影であり、高倍率ズームの実用性をあらためて実感する体験になった。

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