川合麻紀のおしゃれなSP AF60mm F/2 Di IIマクロ撮影術  閉じる閉じる
キヤノンEOS50D・タムロン SP AF60mm F/2 Di II MACRO 1:1(Model G005)・絞り優先AE(F/2.8・1/6秒)・+1.7補正・ISO200・WB:AWB
■写真A
室内での撮影は、屋外に比べて光が弱いので、どうしてもシャッター速度が遅くなります。三脚を使ってブレを防ぎましょう。手持ち撮影の場合には、シャッター速度が1/60秒以上になるように、ISO感度を高くしましょう。
ピント合わせは、マニュアルフォーカスがおすすめです。ライブビュー機能がついたカメラなら、ライブビューで拡大してピントを合わせれば完璧です。

キヤノンEOS50D・タムロン SP AF60mm F/2 Di II MACRO 1:1(Model G005)・絞り優先AE(F/2.8・1/6秒)・+1.7補正・ISO200・WB:AWB

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「花」写真を撮るときのポイントとコツ
「花」写真を撮るときのポイントとコツ
●日中、窓から差し込む太陽の光だけで撮影しましょう。
フラッシュ、室内照明は使わない方が簡単にきれいに撮れます。
●ふんわり写真を撮りたいなら ~ピントをあわせた部分だけをシャープにして背景はぼかしたいなら~
絞り優先AEで絞りの数値(Fの数値)を小さくしましょう。F/2.8を基準に、もっとボカしたいなら数値をさらに小さくしましょう。
お花と背景は離せば離すほど、背景はボカしやすくなります。
●きれいに撮るには、明るさが大事です。
露出補正をして、見た目の明るさ、あるいはイメージの明るさで撮影しましょう。
●三脚を使いましょう。
●ライブビュー機能を使い、拡大してマニュアルフォーカスでピントを合わせましょう。
お花撮影は、室内でも可能です。フラワーアレンジメントをお部屋に飾ってきれいに撮れたら素敵ですよね?最近では、お花屋さんの店頭でかわいらしい小さなブーケなどを見かけますので、それを買ってきて撮るというのもいいでしょう。


LESSON[1] 窓から差し込む太陽の光をうまく活用しよう。

室内で花をきれいに撮るには、日中、窓から差し込む太陽の光を使うのが簡単です。光が強すぎるようなら、窓から少し距離を離す、カーテン越しの光を使うなど、光を和らげる工夫をしてみてください。

写真Aは、プチプライスのミニブーケです。買ってきたまま、飾る前のこの状態もキュートです。
光は右後ろからきているのがわかるでしょうか?つまり逆光~半逆光の状態です。お花のむこうがわに窓があり、そこから差し込む太陽の光で撮影しています。

撮影モードは絞り優先AEにし、絞りの数値は小さめにします。この写真はF/2.8にしています。逆光での撮影では、花の手前が暗くなってしまうので、手前から白い紙などを使って花に光を反射させてあげます。また露出補正を使って、プラス補正し、明るくしてあげると、やわらかくやさしい印象の写真になります。

ブーケがぱっと目立つように、シンプルな背景がいいと思います。今回は白くペイントされた板の上において撮影してみました。


LESSON [2] 露出を調節して花の色をきれいに表現しよう

フラワーアレンジメントの撮影は、絞り優先AEで、絞りはF/2~4程度を目安にするといいでしょう。

はじめはF/2.8くらいで挑戦してみて、もっとボカしたければ絞りを開けて(Fの数値を小さくする)、もっと奥までピントを合わせたければ絞りを絞って(Fの数字を大きくする)など、調節してみてください。

花の色をきれいに出すには、明るさも重要です。カメラの露出補正機能を使い、撮影時に明るさを調節して撮影します。

写真Bは、写真Aのブーケを子供用のカラフルな食器に入れて撮影しています。光の状態は写真Aと同じです。家にある食器などでも、十分花瓶の代わりになりますのでむずかしく考えずにカジュアルに飾ってみましょう。


写真Cはガラスの花瓶にぎゅっとお花が詰まった感じです。光の状態は写真A,Bと同じですが、花瓶の下には、ミントグリーンにペイントした板を使っています。露出補正をして撮影するので、実際の色よりは淡く写るため、もし色を残したいなら下に使う色は少し濃いめでいいかもしれません。

キヤノンEOS50D・タムロン SP AF60mm F/2 Di II MACRO 1:1(Model G005)・絞り優先AE(F/2.8、1/5秒)・+2補正・ISO200・WB:AWB
■写真B
フラッシュは使わずに、室内の光だけで撮影しましょう。室内の照明を使わずに、窓から差し込む太陽の光だけで撮影したほうが、簡単です。撮影時に露出補正をして明るさを調節することが、色をきれいに出すポイントです。逆光の条件で撮影しているので、プラス補正(明るく撮る)が必要になります。

キヤノンEOS50D・タムロン SP AF60mm F/2 Di II MACRO 1:1(Model G005)・絞り優先AE(F/2.8、1/5秒)・+2補正・ISO200・WB:AWB

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キヤノンEOS50D・タムロン SP AF60mm F/2 Di II MACRO 1:1(Model G005)・絞り優先AE(F/2、1/13秒)・+2補正・ISO200・WB:AWB
■写真C
どのようにフレーミングするかは好みですので、どうしなくてはいけないということはありません。時には、アレンジ全体を写すのではなく、この写真のように端をカットしてフレーミングしてもいいのです。自由な感覚で切り取ってみましょう。どこから見たら全体がきれいに見えるかを考えて、花の向きを決めたり、撮影する高さなどを決めるといいでしょう。

キヤノンEOS50D・タムロン SP AF60mm F/2 Di II MACRO 1:1(Model G005)・絞り優先AE(F/2、1/13秒)・+2補正・ISO200・WB:AWB

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素敵なインテリアのお部屋なら、背景を生かして撮るのもいいでしょう。写真Dは左側にある窓から自然光が入る状態で撮影しています。
庭に咲いた花を数本小さなガラス瓶に入れて、背景を広めに切り取ってみました。全体の色調を考えて花や花器を選ぶのも楽しいものです。

写真Eは、少し光で遊んでみました。紅茶の缶にガーベラやユーカリの葉などを活けて撮影しています。
日中、自然光での撮影は同じですが、ロウソクの赤い光を少しだけ追加してみました。ロウソクの光は暖色になります。その暖色を強調するために、ホワイトバランスの設定を「太陽光」にしています。ほんのり赤い印象になりました。

マクロレンズなら、小さなアレンジでも、比較的大きなものでも柔軟に対応できます。いろいろなパターンに挑戦してみてください。

キヤノンEOS50D・タムロン SP AF60mm F/2 Di II MACRO 1:1(Model G005)・絞り優先AE(F/2、1/13秒)・ISO200・WB:AWB
■写真D
写真A~Cとは違い、光の方向が左からで逆光ではないため、露出補正は必要ありませんでした。画面に占める色によっても、露出補正値は変わりますので、撮影したら必ず液晶画面で確認しましょう。

キヤノンEOS50D・タムロン SP AF60mm F/2 Di II MACRO 1:1(Model G005)・絞り優先AE(F/2、1/13秒)・ISO200・WB:AWB

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キヤノンEOS50D・タムロン SP AF60mm F/2 Di II MACRO 1:1(Model G005)・絞り優先AE(F/2、1/60秒)・-1補正・ISO200・WB:太陽光 ■写真E
暗いシーンではピントが合いにくいです。オートフォーカスでピントを合わせたときにもし厳密にピントがあっていないようなら、そのままピントリングを回せばピントの微調整ができます。「フルタイムマニュアル」といいます。いちいちMFに切り換える必要はありません。

キヤノンEOS50D・タムロン SP AF60mm F/2 Di II MACRO 1:1(Model G005)・絞り優先AE(F/2、1/60秒)・-1補正・ISO200・WB:太陽光

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チェックポイント!
フラッシュは使わないほうがナチュラルな仕上がりに
どちらも写真Cのアレンジを全体的に撮影したものです。

写真FはプログラムAEで内蔵フラッシュを発光させました。全体の色彩はきれいですが、強い影が背景の壁にでているのがわかります。

一方、写真Gは、同じシチュエーションで、フラッシュを使わずに撮影したものです。そのまま撮影したものは逆光のせいで暗く映るため、プラス2の露出補正をしています。特に花の手前が暗くなりますので、アレンジメントより少し大きめの白い厚紙をレフに使い、手前から光を返してあげました。全体に光が回り、やさしい印象になりました。


カメラの内蔵フラッシュ使用
■写真F
カメラの内蔵フラッシュ使用(プログラムAE:F/4・1/60秒・ISO400・露出補正なし)
フラッシュ無し、露出補正で明るくした写真
■写真G
フラッシュ無し、露出補正で明るくした写真(絞り優先AE:F/2・1/10秒・ISO200・露出補正+2)
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第3回の講座は、「こどもの可愛らしさを撮る」です。