川合麻紀のおしゃれなSP AF60mm F/2 Di IIマクロ撮影術  閉じる閉じる
キヤノンEOS50D・タムロン SP AF60mm F/2 Di II MACRO 1:1(Model G005)・絞り優先AE(F/4、1/10秒)・+0.5補正・ISO200・WB:AWB
■写真A
三脚を使うと便利です。ある程度構図を決めたら、ファインダーかライブビュー画面を見ながら両手を伸ばして、物の配置の微調整ができるからです。光は画面左上方向にある窓から入っています。右前からレフ板で光をおこしてあげます。

キヤノンEOS50D・タムロン SP AF60mm F/2 Di II MACRO 1:1(Model G005)・絞り優先AE(F/4、1/10秒)・+0.5補正・ISO200・WB:AWB

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小物・アクセサリー撮影のポイントとコツ
小物・アクセサリー撮影のポイントとコツ
●日中、窓から差し込む太陽の光だけで撮影する
ストロボ、室内照明は使わないほうが簡単にきれいに撮れます。
●きれいに撮るには、明るさが大事です
露出補正をして、見た目の明るさ、あるいはイメージの明るさで撮影しましょう。
●手前と奥をボカして撮影したいなら
絞り優先AEで絞りの数値(Fの数値)を小さくしましょう。
F/2.8を基準に、もっとボカしたいなら数値をさらに小さくしましょう。
小物と全景、背景は離せば離すほど、ボカしやすくなります。
俯瞰で撮るより、横から角度をつけて撮る方が、ボケやすくなります。
●スタイリングのコツは、主役と脇役を決めることです
主役が主役らしく見えるように物を配置しましょう。三脚を使うと、スタイリングの時に手が使えて便利です。 ライブビュー機能を使い、拡大してマニュアルフォーカスでピントを合わせましょう。
好きなものに囲まれて過ごす生活は、誰もが幸せを感じ、居心地がいいものです。そんな小物たちを被写体に、写真を撮ってみましょう。
基本的には、「第2回のフラワーアレンジメントをおしゃれに撮る」と撮影方法は変わりません。そちらもご参考になさってください。


LESSON[1] お部屋に差し込む太陽の光を上手に活かそう

きれいに撮るには、日中、窓から差し込む太陽の光を使うのが簡単です。直射光を利用し、光と影を活かして撮影するのも面白いと思います。もし、やわらかい光を望むなら、窓から小物を少し離したり、カーテン越しの光を使うなど、光を和らげる工夫をしてみてください。

写真Aは、クッキーを作る抜き型を被写体にしてみました。めん棒やトレイは子供のおもちゃです。そのお菓子を作るときに必要なものを見せるようなイメージで、全体がよく見えるように俯瞰気味で撮影しています。家にある、ちょっとしたものも被写体になりますので、探してみてください。

写真Bは、写真Aと同じクッキーの抜き型のひとつだけを主役と考え、角度をつけながら撮影したものです。比較的普段の目線に近いため、自然な印象になりますし、背景をボカしやすくなります。背景をどれくらいぼかすかで、個性が出せますので、絞り優先AEで絞りをいくつか変えて撮影しておくのがいいでしょう。

写真Cは、横からの撮影です。チェストや棚に飾ってある小物を撮る感じです。手に乗るくらい小さなカメラと、羊の置物は、レンズから同距離になるように配置してみました。そうすれば、絞り値にかかわらず、どれにもピントを合わせることができます。

キヤノンEOS50D・タムロン SP AF60mm F/2 Di II MACRO 1:1(Model G005)・絞り優先AE(F/5.6、1/15秒)・+1補正・ISO200・WB:AWB
■写真B
まず、主役にする抜き型の位置を決め、一度構図を作ってみます。それから脇役のものたちを奥に離して置いていきます。離せば離すほど、ボケやすくなります。光は写真Aと違い、左からきていますので、右からレフ板を当てています。

キヤノンEOS50D・タムロン SP AF60mm F/2 Di II MACRO 1:1(Model G005)・絞り優先AE(F/5.6、1/15秒)・+1補正・ISO200・WB:AWB

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キヤノンEOS50D・タムロン SP AF60mm F/2 Di II MACRO 1:1(Model G005)・絞り優先AE(F/4、1/8秒)・+0.5補正・ISO200・WB:AWB ■写真C
小さくて可愛らしいというイメージを出すためには、物の大きさがわかるような工夫をするか、画面の空間を広くもたせるといいでしょう。少し空間をとりながら物を配置し、構図自体も広めにしてあります。

キヤノンEOS50D・タムロン SP AF60mm F/2 Di II MACRO 1:1(Model G005)・絞り優先AE(F/4、1/8秒)・+0.5補正・ISO200・WB:AWB

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LESSON [2] マクロレンズが得意な「小さな世界」にトライしよう

写真Dは、1.5センチくらいのガラスのクジラです。マクロレンズでなくては撮れないサイズですね。海で泳いでいるようなイメージで撮影してみました。ここまで小さいと、相当ピントがシビアです。MF(マニュアル)でクジラの目に合わせました。こういう小さい被写体こそ、ファインダーを覗いた時の感動がありますので、是非トライしてみてください。

写真Eも、マクロレンズでなくては撮れない、プチネックレスです。指輪やピアスなども、可愛い被写体になります。むずかしいのはどうやって固定するかです。カットグラスの外側にぶら下げるようにセロテープで留めて撮影しました。光は右から。石に光が透過するようにすると、色がきれいに出ます。

きれいな色を出すには、撮影時に露出補正をすることが大事です。光の状態や、被写体の色などによって、しっかりと露出補正をしてください。

小さな小物やアクセサリーの撮影は、スタイリスト気分で物を並べる楽しさがあります。記念のアクセサリーやいただいた小物などを撮影して、ポストカードにしてお礼状を書くのも素敵です。


キヤノンEOS50D・タムロン SP AF60mm F/2 Di II MACRO 1:1(Model G005)・絞り優先AE(F/2.8、1/15秒)・+2補正・ISO200・WB:太陽光
■写真D
きらきらの名刺入れの上にガラスのクジラを置いて撮影しました。実はこのクジラの手前に、もうひとつ淡いブルーのクジラがいて、それが前ボケになっています。

キヤノンEOS50D・タムロン SP AF60mm F/2 Di II MACRO 1:1(Model G005)・絞り優先AE(F/2.8、1/15秒)・+2補正・ISO200・WB:太陽光

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キヤノンEOS50D・タムロン SP AF60mm F/2 Di II MACRO 1:1(Model G005)・絞り優先AE(F/8、1/4秒)・+2補正・ISO200・WB:太陽光
■写真E
小さい宝石は、接近して撮影するため、被写界深度が凄く浅くなります。エメラルドの表面にピントを合わせましたが、少し奥にあるダイヤまでピントを合わせるには、F/8まで絞る必要がありました。

キヤノンEOS50D・タムロン SP AF60mm F/2 Di II MACRO 1:1(Model G005)・絞り優先AE(F/8、1/4秒)・+2補正・ISO200・WB:太陽光

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チェックポイント!
瓶の置き方ひとつで作品のイメージが変わります
2枚の写真は、同じカメラ位置で撮影したものです。どちらもF/2.8で撮っています。写真Fは、2つのジャムの瓶、両方主役として考えたカットです。レンズからの距離を同距離にすることで、どちらにもピントが合うようにしています。

一方、写真Gは、左のジャムの瓶はそのままの位置で、右のジャムの瓶を後ろにずらしてみました。主役は左のジャムの瓶で、脇役が右のジャムの瓶という考え方です。ピントは主役の左のジャムの瓶に合わせました。このように距離を離していくと、ボケやすくなり、主役と脇役がわかりやすくなります。
キヤノンEOS50D・タムロン SP AF60mm F/2 Di II MACRO 1:1(Model G005)・絞り優先AE(F/2.8、1/20秒)・ISO200・WB:AWB +1補正
■写真F
キヤノンEOS50D・タムロン SP AF60mm F/2 Di II MACRO 1:1(Model G005)・絞り優先AE(F/2.8、1/20秒)・ISO200・WB:AWB +1補正
キヤノンEOS50D・タムロン SP AF60mm F/2 Di II MACRO 1:1(Model G005)・絞り優先AE(F/2.8、1/20秒)・ISO200・WB:AWB +1.5補正
■写真G
キヤノンEOS50D・タムロン SP AF60mm F/2 Di II MACRO 1:1(Model G005)・絞り優先AE(F/2.8、1/20秒)・ISO200・WB:AWB +1.5補正
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次回は、いよいよ最終回です。
最後となる第6回の講座は、「おいしい自慢料理(レシピ)を撮る」です。