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最近は、カメラを持たないで旅をする人達の方がはるかに少ないだろう。デジタルカメラの普及で、旅の記録や記念写真を写すだけで満足するのでなく、雑誌や写真集にあるような写真を写してみたいと手にする機材にも、ズームレンズの進化で選択肢が大いに広がっている。
まずは手にした標準ズームではもの足りなく、望遠レンズが必要と感じることは、風景を狙う場合だけではないだろう。屋外で撮るとなれば、望遠ズームも欲しくなる。そこで登場するのが、この「SP70-300mm F/4-5.6 Di VC USD」でしょう。従来のレンズに比べると、全体的に少し大きく重くなったようだが、高い効果を発揮する手ブレ補正機能(VC)を搭載している上に、何と言っても超音波モーター(USD)を採用し、高速で静粛性の高いAFを実現したことが注目される。 早速このレンズを装着して、まずは権兵衛トンネルの利用で近くなった伊那路から木曽路へ、またこのために、上高地や飛騨路も大変近くなったので、コースを決めて秋彩早撮りと出掛けることにした。
高性能レンズ(SP)で知られるタムロンが、会社創立60周年の記念モデルとして発売したレンズだけに、期待を持って使用してみた。新型のXLDレンズの威力もあり、収差の抑えられた、シャープでコントラストの高い画像が得られた。私の狙いどころである、刻々と変玄自在に移ろう自然の光景を、細密な描写で素早く捉えてくれたのには感心した。
合掌集落を歩いて、ふと目に止まる情景を、高速オートフォーカスの静粛性に任せて、手持ちで切り取る。雪深い気候風土の中で、自然とともに生きてきた人々の知恵が生んだ合掌造りであろう。
全体の雰囲気に合わせて、ズーミングしながらフレーミングを決めて写す。 焦点距離:70mm、絞り優先オート(F10、1/80秒)ISO:200、WB:晴天(写真:上)
前景を活かせるカメラポジションに移動しながら、シャッターを切る。 焦点距離:70mm、絞り優先オート(F9、1/400秒)ISO:200、WB:晴天(写真:右)
望遠ズームの威力を発揮して、黄葉の進んだ桂の枝葉を見上げるようにアップで狙う。絞りを開いて、背景のボケ味も滑らかに処理すると、主題が一層印象的に描写される。

色づきはじめた桂の葉をズーミングしてアップで狙い、絞り値を小さくして背景の光ボケを柔らかく描写。
焦点距離:230mm、絞り優先オート(F6.3、1/250秒)ISO:200、
WB:晴天
淡い光線状態で、秋色に移ろう葉をパターン的に切り取る。被写界深度を浅く、背景をボカして主題を浮き立たせる。
焦点距離:300mm、絞り優先オート(F5.6、1/40秒)ISO:200、
WB:晴天
モミジやウルシの赤、樺の黄色に常緑樹の緑が加わり、色彩豊かな秋色が山腹を飾る。平面的にならないように、霧の流れを見ながら、シャッターチャンスを伺うが、情景によっては、VC機能をOFFにして三脚を使い、マニュアルフォーカスでじっくり狙うのも良い。
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フラットな光線でも、多彩に色づいた山の紅葉風景をしっとりとした描写力で捉える。
焦点距離:95mm、絞り優先オート(F8、1/50秒)ISO:200、WB:晴天
※写真をクリックすると拡大画像が表示されます。 |
霧の流れを読みながら、微妙なズーミングで奥行き感のある画角で切り取る。 焦点距離:85mm、絞り優先オート(F11、1/40秒)ISO:200、WB:晴天 ※写真をクリックすると拡大画像が表示されます。
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村廻りを終えて、神社に神様を納めた後、「獅子舞の奉納」が執り行われる。高度な手ブレ補正機能と瞬間を切り取る素早いAF機能(USD)を備えた、このレンズの醍醐味が十分に味わえる。
取材中に出逢えた白川郷ならではの祭事だが、レンズの機能が十分発揮できる被写体だったので、ISO感度を上げて写す。
焦点距離:70mm、プログラムオート(F6.3、1/200秒)ISO:800、WB:晴天
※写真をクリックすると拡大画像が表示されます。
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