APS-Cサイズ相当のデジタル一眼レフカメラ用マクロレンズとして、世界初(※2)となるF2という大口径を実現したマクロレンズです。徹底した性能重視設計により、各レンズ群の複雑な動きを高度にコントロールし、大口径化による収差変動の増大を極力まで抑え、無限遠から最至近まで、画面のすみずみまで均一で高性能な画質を実現いたしました。また、開放F2での撮影では、F2.8に比較してさらに被写界深度が浅く、やわらかで大きなボケ味が得られますので、マクロ撮影の表現を大きく拡げることができます。定評あるタムロンのマクロレンズ設計ノウハウを結集して開発された、シャープな描写とアウトフォーカス部のボケ味が絶妙のバランスを奏でる大変魅力的なレンズです。
(※2)2009年6月1日現在、APS-Cサイズ相当のデジタル一眼レフカメラ用マクロレンズにおいて、当社調べ。
第一群に大型のLD(異常低分散)レンズを2枚採用し、色収差をはじめとして諸収差を徹底補正。高画質化を実現しています。
等倍マクロ撮影時における、レンズ先端から被写体までの距離であるワーキングディスタンスを、100mmという長さに設定することができました。被写体との距離を保つことによって、レンズ鏡筒の影がフレーム内に入ることが少なくなり、また、昆虫など、近づくと逃げてしまう被写体に対して程良い距離を保ちながらのマクロ撮影が可能となります。
(※3)2009年6月1日現在、単体で等倍撮影可能な焦点距離50~60mmのマクロレンズにおいて、当社調べ。
あらゆる撮影条件下で良好な描写を得るために、レンズ面の反射を抑える新BBARマルチコーティングを採用。短波長域の透過率アップと長波長域への拡大を両立しました。さらに、インターナル・サーフェイス・コーティング(レンズ貼り合わせ面へのコーティング)を積極的に採用し、ヌケの良い描写と抜群の色再現性、優れたカラーバランスを獲得いたしました。
大口径F2化に伴うレンズの大型化を防ぐため、高度な機構設計技術を駆使し、従来のマクロレンズの内部構造の見直しや、各部部品の高精度化、緻密化を図り、最大径73mmというコンパクトなサイズを実現いたしました。また、信頼性の高いエンジニアリング・プラスティックによる精密成型部品を積極的に採用し、画期的な軽量化を実現しました。
フォーカシングによる全長変化のないインターナル・フォーカス方式を採用。前玉が繰り出すことがないので、撮影時の操作性を大きく向上させました。そして、このインターナル・フォーカス方式の活用と光学的工夫によって、クラス最長(※4)のワーキングディスタンス100mmを実現。マクロ撮影時に被写体との適切な距離を保ちながらの快適な撮影を可能としています。
(※4)2009年6月1日現在、単体で等倍撮影可能な焦点距離50~60mmのマクロレンズにおいて、当社調べ。
フルタイムマニュアル機構搭載により、オートフォーカス撮影時でもフォーカススイッチを切り替えることなく、マニュアルフォーカスによるピントの調整ができます。しっかりとした手ごたえのフォーカス作動により、確実なピントあわせが行えます。
さまざまな一眼レフカメラにマッチするように、シンプルでなめらかなシルエットのデザインを採用しました。塗装は高級感ある繊細なシボ塗装を施しています。
仕様 | |
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モデル名 | G005 |
焦点距離 | 60mm |
明るさ | F/2 |
画角(対角画角) | 26度11分(APS-サイズ相当) |
レンズ構成 | 10群14枚 |
最短撮影距離(m) | 0.23m |
最大撮影倍率 | 1 : 1 |
ワーキングディスタンス | 100mm |
フィルター径(mm) | φ55mm |
長さ(mm) | 80mm* |
最大径(mm) | φ73mm |
質量(g) | 390g* |
絞り羽根 | 7枚 |
最小絞り | F/22 |
標準付属品 | 丸型フード |
対応マウント | キヤノン用/ニコン用(AFモーター内蔵レンズ)/ソニー用 |
希望小売価格 | ¥71,000(税込¥74,550) |
発売時期 | 2009年 |
* 長さ・質量は、ニコン用の数値です。仕様、外観、性能等はお断りなく変更される場合が有ります。