![LESSON [2] 普通のレンズのように風景を切り取ってみよう](images/lesson2.gif)
マクロレンズは、接写用のレンズと思っている人が多いですが、普通のレンズとして、遠くを撮るのにも使えます。
写真Cは、写真Bを撮った花畑の風景です。広い範囲が写るように少しだけ離れてみました。APS-Cサイズのセンサーを持つカメラでの60mmは、フルサイズセンサーで換算すると約90mmで、中望遠レンズになります。被写界深度(ピントが合って見える範囲)は浅めなので、遠くにピントを合わせて絞りを開けると(絞りの数字を小さくする)手前はボケやすくなります。今回はわざと手前をボカして花の形と色でボリュームをもたせてみました。
写真Dはフラワーガーデンの様子です。花を部分的に撮るだけでなく、花があふれる庭や景色なども撮っておくと思い出になります。
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■写真D 上野ファームのガーデンを散歩しながらスナップ撮影しました。こういう時には気軽にプログラムAEで撮影するといいでしょう。ピントは煉瓦部分に合わせています。スナップ中、気になるお花があれば、クローズアップ撮影もできる、それがマクロレンズのいいところです。 1本のマクロレンズでも、寄って撮ったり、離れて撮ったりしながら、花写真を楽しんでください。 キヤノンEOS50D・タムロンSP AF60mm F/2 Di II MACRO 1:1(Model G005)・プログラムAE(F/7.1・1/500秒)・+0.3補正・ISO400・WB:太陽光 撮影地:上野ファーム |
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※写真をクリックすると拡大画像が表示されます。 |

![]() ![]() 一眼レフで花の写真を撮るなら、撮影モードの「絞り優先AE(Av、Aモード)を使って撮影しましょう。このモードは、絞りの数値を自分で決めることで、ボケ味のコントロールをすることができます。 写真は、60mmマクロレンズを使い、スプレーマムの花をアップで撮影したものです。ピントはスプレーマムの中心の黄色い部分にあわせています。 この60mmマクロレンズは、一番小さくできる絞りの数値はF/2.0です。比較として、F/5.6で撮影した写真と、F/16で撮影した写真を並べてみました。F/2.0の写真はピントを合わせた中心部分だけにピントが合っていて、手前の花びら、奥の花びら共にボケています。全体にふんわりした雰囲気です。 絞りの数字を増やすごとに、ピントが合う範囲が前後に広がっていき、F/16の写真では、花一輪のほとんどにピントが合っているように見えます。 どの絞りがいいかは好みです。絞りの数値で自分の好きな感じにボケ味をコントロールしてみましょう。 ちなみに、絞りの数値は、カメラで設定したときには、ファインダーでは変化がわかりません。写真になってはじめて違いがあらわれます。 |
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● 絞りの数値とは? 絞りの数値はレンズによって一番少なくできる数字と大きくできる数字は違いますが、たとえばF/2.0、F/2.8、F/4、F/5.6、F/8、F/11、F/16、F/22というような羅列になっていて、これら隣り合わせの数字は1段違いといいます。現在のカメラでは、これらの数字の間に、1/2か1/3の細かい数字の羅列があります。 |
第2回の講座は、「フラワーアレンジメントをおしゃれに撮る」です。
![]() 製品についての詳しい情報は、「SP AF 60mm F/2 Di II LD [IF] MACRO 1:1 (Model G005)」スペシャルサイトをご覧ください。 |