メディア掲載 : イカロス出版J-train誌vol.50 より転載 「初夏のいすみ鉄道を楽しむ タムロンレンズを持って出かけよう」

大口径ズームレンズ(Model A007・A009)インプレッション

SP 24-70mm F2.8(ModelA007)およびSP 70-200mm F2.8(Model A009)は、いずれも手ブレ補正付の、いわば「鉄道写真の王道レンズ」といってよいセット。これだけ撮影機材の進化が進んだ今日、およそどこのメーカーでもこの組み合わせがつくれそうだが、フルサイズ対応でF2.8の手ブレ補正付の標準ズームは、SP 24-70mm F2.8(Model A007)が唯一無二の存在だ。しかもF4ズームではないかと思わせる小型・軽量のボディである。一方、70-200mm F2.8は各メーカーが凌ぎを削るレンズである。そこにタムロンは、小型・軽量・安価(純正レンズの半値!)という3つの特徴を持ったSP 70-200mm F2.8(Model A009)を投入してきたわけだ。

被写体に選んだのは、国鉄型気動車の導入で注目を集めるいすみ鉄道。今回F2.8のズームレンズ2本を使ってビックリしたのは、にじみのない美しいボケ味だ。風光明媚な同線では、沿線の植物をぜひとも画面に取り込みたい。手前の草花はふわっとボケて、後ろの車両はバシッとピントが合っている。そんな開放F4のレンズでは不可能な、ローカル線ならではの表現ができることも、開放F2.8のズームレンズの嬉しい点である。

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新緑を掻き分けて快走するキハ52 125。大口径レンズA007の明るさは、木陰のシーンにおいても露出に余裕が持てる。上総中川?大多喜 キヤノンEOS6D タムロンSP 24-70mm F2.8 Di VC USD(Model A007) 1/1000秒 F2.8 ISO800(焦点距離24mm)

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走りはじめたばかりのキハ28 2346。レンズの優れた解像力が、細部のディティールを確実に拾ってくれる。上総東?新田野 キヤノンEOS6D タムロンSP 70-200mm F2.8 Di VC USD(Model A009) 1/1250秒 F5.6 ISO320 (焦点距離135mm)

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徹底されたフレア・ゴースト対策は、夜間撮影において強い味方となる。新田野 キヤノンEOS6D タムロンSP 70-200mm F2.8 Di VC USD(Model A009) 1.3秒 F6.3 ISO200 (焦点距離162mm)

※作品写真をクリックすると拡大画像が表示されます。

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そして、デジタル一眼レフカメラの高感度特性が良くなった今日でも、開放値F2.8のレンズは何かと便利だ。開放値がF2.8と明るければ、何より本当に条件が悪くなったときは1段明るいというのが大きなアドバンテージとなる。 また、F4で撮るときでも"開放でF4"なのか、"1段絞ってF4"かという差は解像度面や周辺光量の面でかなり大きい。正直、私自身も最近は「F4で十分」と思っていたが、久々にF2.8のレンズを使うと、やはりF2.8の方が使い勝手や、画質面で圧倒的に良いと感じた。

A009の美しいボケ味と浅い被写界深度は、まるでジオラマの世界を思わせる。国吉?上総中川 キヤノンEOS6D タムロンSP 70-200mm F2.8 Di VC USD(Model A009)1/1600 F2.8 ISO100 (焦点距離70mm)

今回の両レンズともに開放側でも優れた解像力で、若葉の一枚一枚の輪郭をくっきりと捕え、新緑の鮮やかな色彩がしっかりと表現されている。しかもSP 24-70mm F2.8(Model A007)・SP 70-200mm F2.8(Model A009)ともに、F2.8ズームレンズの"高い" "デカイ" "重い"といったウィークポイントがだいぶ緩和されているのはありがたい。

また、ピタッと張り付くような感じを受ける強烈な手ブレ補正機構「VC」とフレアのなさは、設計が新しいレンズゆえ手に入れられる性能だ。鉄道写真の世界では両レンズとも簡易防滴加工がされていることも重視したい。

※作品写真をクリックすると拡大画像が表示されます。

タムロン SP 24-70mm F2.8 Di VC USD(Model A007)

タムロン SP 24-70mm F2.8 Di VC USD(Model A007)
焦点距離24-70mm全長116.9mm
明るさF2.8質量825g
レンズ構成12群17枚希望小売価格\140,000
(税込\147,000)
最短撮影距離0.38m対応マウントキヤノン・ニコン・ソニー用

タムロン SP 70-200mm F2.8 Di VC USD(Model A009)

タムロン SP 70-200mm F2.8 Di VC USD(Model A009)
焦点距離70-200mm全長196.7mm
明るさF2.8質量1,470g
(着脱式三脚座を含む)
レンズ構成17群23枚希望小売価格\150,000
(税込\157,500)
最短撮影距離1.3m対応マウントキヤノン・ニコン・ソニー用

※長さ・質量は、ニコン用の数値です。※全長は、レンズ先端から突出部分を含むレンズ後端までの距離。※ソニー用は、手ブレ補正機構「VC」非搭載。

J-train編集部がA007・A009をレビュー

山本
普段、純正のF4ズームを使用しているため、久しぶりに使う開放値F2.8の標準ズームはじつに新鮮。ボケ味は単レンズに迫るものがあり、表現の幅が広がるのがうれしい。
上野
仕事もプライベートも35ミリ判はほぼタムロンのレンズを使っています。その所有本数は12本!ただ困るのはニコンD3に付けると、コンパクトなので"見栄が張れない"ことだ。でも実用性は高い!
市原
両レンズともスペックの割に軽量・コンパクト性が図られ、USD(超音波モーター)によるAFやVC(手ブレ補正)も非常に良好だ。私自身ペンタックスユーザーなのでKマウント仕様もほしいところ。
上総中川?大多喜

新緑を掻き分けて快走するキハ52 125。大口径レンズA007の明るさは、木陰のシーンにおいても露出に余裕が持てる。
上総中川?大多喜 キヤノンEOS6D タムロンSP 24-70mm F2.8 Di VC USD(Model A007)1/1000秒 F2.8 ISO800(焦点距離24mm)

上総東?新田野

走りはじめたばかりのキハ28 2346。レンズの優れた解像力が、細部のディティールを確実に拾ってくれる。
上総東?新田野 キヤノンEOS6D タムロンSP 70-200mm F2.8 Di VC USD(Model A009) 1/1250秒 F5.6 ISO320 (焦点距離135mm)

新田野

徹底されたフレア・ゴースト対策は、夜間撮影において強い味方となる。
新田野 キヤノンEOS6D タムロンSP 70-200mm F2.8 Di VC USD(Model A009) 1.3秒 F6.3 ISO200 (焦点距離162mm)

国吉?上総中川

A009の美しいボケ味と浅い被写界深度は、まるでジオラマの世界を思わせる。
国吉?上総中川 キヤノンEOS6D タムロンSP 70-200mm F2.8 Di VC USD(Model A009)1/1600 F2.8 ISO100 (焦点距離70mm)